特定健診を受けてきた。

生まれて初めて心電図をとった。

異常が見つかった。一種の不整脈のようだ。本来、右心房にある洞結節(どうけっせつ)というところが、心拍リズムの開始点となっているらしい。

通常は、右心房→左心房→右心室→左心室の順に拍動が起きるところが、私の場合、左心房→右心房というふうに、左心房から拍動が始まることがあるようだ。心電図には下方向に凸の波として表れている。右心房から拍動が開始している場合は上方向に凸の波が表れる。この一連の流れを理解する為には、高校生物の知識を思い出す必要があった。良い復習になった。

脈拍が遅い(単位時間当たりの脈拍数が少ない)場合には、右心房の拍動よりも早く左心房が拍動を開始することがあるようだが、その場合は心臓全体としてポンプの役割を果たすべく、遅い右心房の拍動のバックアップとして、左心房が右心房より先に拍動を開始してしまうらしい。しかし、私の脈拍は正常なので、自律神経の乱れが引き金なのではないかということである。もちろん、精神科で出してもらっているメイラックスの影響も十分に考えられるとのこと。

詳しく調べるなら、メイラックスを止めたうえで、24時間の心電図をとることも必要となってくる。今は精神科での治療を優先したいので、将来的には大きな問題ともなりかねない不整脈ではあるが、今すぐ生命の危険はなさそうなので、様子見としておくという結論となった。ただし、日常的にフラフラ感をよく感じるが、これまでとは異なるフラフラ感や動悸を感じた場合は診察を受けることとした。

特定健診では、他に採血と採尿を行っているので、その結果は来週まで待つ必要がある。

健診を行った医師の専門は心臓内科なので、心臓まわりのことは特に信頼できる。

診察台の傍らにエコーの機器があった。他に待っている患者さんがいなかったので、胆石が無いか診てもらった。泥状というか砂状というか、そういった状態で胆石は存在していた。10日ほど前に腹部に激痛が走り、うずくまったまま1分間ほど立ち上がれなかった。痛みの感覚と場所から胆石では?と思っていたが当たりのようである。腹部の軽い痛みと言うか違和感は今でもある。脂っこいものは控えないといけないな。胆石以外には、『脂がすごいな!』と言われた。そりゃそうだろうメタボ腹なんだから。『脂肪肝になってるか?』と聞くと『なってる。脂肪肝だ』と答えが返ってきた。これが女性化乳房の原因である可能性はあるかと続けて質問すると、肝機能が低下しているなら可能性はあるという答えだった。突然、女性化乳房という言葉を登場させてしまったが、現在、私はそういう状態なのである。ちなみに腹部のエコーはサービスだ(診察料は無料ということ)。だからゼリーの拭き取りもセルフサービスだ。次の患者さんが来たようなので、そこまでで退散してきた。

健診の結果次第では、消化器内科で診てもらわねばならない事態となるかもしれないが、そのときは肝臓内科専門の医師に診て貰う腹積もりである。そうならないことを祈っているが。

女性化乳房について補足。現在、精神科に通っており、メイラックスとエリミンを服用している。一月半ほど前から左の胸が痛くなってきた。過去に十二指腸潰瘍でH2ブロッカーを服用していたときに女性化乳房の症状が出たことがあったので、今回も薬のせいだと思い精神科の医師に相談してみた。薬が原因である可能性はゼロではないが考えにくいという答えだった。まず、『プロラクチン』というホルモンの血中濃度を検査するように言われていたので、その日(丁度1週間前)のうちに、特定健診を受けた医院で検査してもらっていた。結果としてはプロラクチンについては正常範囲であった。プロラクチンを疑うということは、下垂体の異常を疑うということでもあり、それは脳腫瘍を疑うことでもある。まぁ、正常値であったので一安心である。ただ、女性化乳房は思春期の頃からなので、今更脳腫瘍は無いだろうと思っていたし、中学・高校の同級生である医師もその頃から私の女性化乳房のことを知っていたので、深刻には考えてはいなかった(おそらく同級生の医師も)。来週はプロラクチンの結果を持って精神科で診察を受ける。今一番困るのはメイラックスのような薬が飲めなくなることだ。現時点では、女性化乳房は深刻な事態を映し出しているものではないと思われるので、メイラックスは継続できるだろう。

まだまだ、不安要素はある。そのひとつに実の妹が甲状腺機能亢進症であることだ。遺伝的要素もあるということなので、今後、甲状腺がらみの問題が表面化するかもしれない。