サンディスク Slim ポータブル SSD SDSSDE20-1T00-GH25 転送速度

日本限定モデル SanDisk Slim ポータブル SSDのレビュー。

形状はSDCZ880シリーズと全く同じに見える。色は若干黒が強いが、SDCZ880シリーズも産地やロットによるものなのか色合いが微妙に異なるものが存在する。

アクセスランプも装備されているのは個人的にはありがたい。

メーカー保証:3年

SanDisk SDSSDE20-1T00-GH25 USB3.2 Gen1(USB 5Gbps) Portable SSD review

計測環境:Windows10、Intel(R) Core(TM) i7-3770S CPU、SSD(SATA3)、12GBRAM

※PCの構成によって転送速度にバラツキがあるので注意。

パッケージ SDSSDE20-1T00-GH25
SDSSDE20-1T00-GH25

CrystalDiskInfo

購入直後であるにもかかわらず「電源投入回数」は既に6回。「SANDISK SSD PLUS」と表記されている。

CrystalDiskinfo SDSSDE20-1T00-GH25

CrystalDiskinfoが未対応なか「ベンダ固有」が目立つ。

参考までにSDCZ880-512G-J57の情報を次に示しておく。かなり参考になるのでは?と思う。「SanDisk SSD PLUS」というのはSDCZ880シリーズとしては珍しいのかもしれない。

CrystalDiskinfo SDCZ880-512G-J57

CrystalDiskMark

購入直後にNTFSでフォーマットし、計測してみた結果が次の画像である。

購入直後 テストサイズ:1Gib

リードは特に問題は無さそうであるが、ライトが遅い気がする。「まじか?」というレベル。

テストサイズを1GiBから512MiBに変えて再計測したのが次の画像。

購入直後 テストサイズ:512MiB

やはり、ライトが遅い。

そこで、TxBENCHで Secure Eraceの実行後に計測してみた。

Secure Erace実行後 テストサイズ:512MiB

シーケンシャルライトはそこそこ速くなったがランダムライトが遅いまま。USBメモリーとしてなら高速なのだがSSDとしてはあり得ないくらい遅い。

今度はTxBENCHでTRIMコマンドを実行してみた。そして計測結果が次の画像。

Secure Erace実行後さらにTRIM実行後 テストサイズ:1GiB

ランダムリードがやや遅くなったが誤差の範囲と考える。シーケンシャルライト・ランダムライトが劇的に速くなった。これが本来の性能ということにしておこう。

※Secure Eraseは行わなくてもTRIMだけで回復したのかもしれないし、何もしなくても使用しているうちに自動的に回復したのかもしれない。

75%ほど埋めた状態での計測

75%使用済みで計測 テストサイズ:1GiB

何度か計測してみたが速度が低下したようには見えなかった。

SDCZ880-512G-J57(「SanDisk SSD PLUS」モデル)との比較

比較対象として、SDCZ880-512G-J57の計測結果を以下に示す。

SDCZ880-512G-J57

SDSSDE20-1T00-GH25 と SDCZ880-512G-J57 の結果はほぼ等しくなった。

SDCZ880-128G-J57(「SanDisk pSSD」モデル)との比較

ついでにSDCZ880-128G-J57の計測結果も挙げておく。

SDCZ880-128G-J57(NTFS)

SDSSDE20-1T00-GH25と比べてランダムライトが遅く、4K・Q32T1のランダムリードとランダムライトが特に遅い。

SDCZ880-128G-J57のCrystalDiskInfoの情報は以下の画像の通り。SDCZ880シリーズとしてはこの「SanDisk pSSD」モデルの方が一般的なのかもしれない。

SDCZ880-128G-J57

ちなみに「SanDisk pSSD」モデルはWindowsでは「USBドライブ」として認識され、「SanDisk SSD PLUS」モデルは「ローカルディスク」として認識されている。

そして、SDSSDE20-1T00-GH25(「SANDISK SSD PLUS」)は「ローカルディスク」として認識される。

連続書き込み

100GiB×2セットのコピー

100GiB分の動画ファイル(1GiBx100本)を2セット続けてコピーしてみた。

コピー元:Intel 670p 512GB。

1セット目。

動画ファイル100GiB分をコピー

トップスピードは開始直後の1.5GiB程度までで、その後は200MB/s程度で推移した。

所要時間:8分52秒、平均速度:201.83MB/s(187.96MiB/s)

温度はCrystalDiskinfoでMAX79℃(外気温6度晴れ、室温15℃、23時ごろ)であった。

アイドル時は41℃。

続けて2セット目を追加でコピー。

続けて動画ファイル100GiB分をコピー

トップスピードはやはり開始直後の1.5GiB程度まで。固定的に1.5GiB程度のキャッシュが確保されているのかもしれない。その後は200MB/s程度で推移したが、終盤にかけてやや加速し、ときおり220MB/sを超える速度が出た。

所要時間:9分05秒、平均速度:197.01MB/s(183.47MiB/s)

温度は終盤までは79~81℃を推移したが終盤は速度の上昇とともに温度も上昇し完了直前にMAX84℃に達した。

300GiB×2セットのコピー

連続書き込み性能を調べるために、合計で600GiB程度の動画ファイルを概ね300GiBずつに分けて3分ほどのインターバルで書き込んで(ファイルコピーして)みたが平均速度の落ち込みは見られなかった。温度は一瞬89℃に達する場面もあったが概ね86℃以下で推移した。

SanDisk SSD PLUS(2.5インチ SATA)との比較

SDSSDE20-1T00-GH25はキャッシュ切れ速度が200MB/s程度で、手元にある2018年製SanDisk SSD PLUS(2.5インチ SATA、960GB)のキャッシュ切れ速度と同程度である。

ちなみに「SanDisk pSSD」ならキャッシュが切れても270MB/s程度を維持する。100GiB分の動画フィルのコピーで平均速度285MB/s。

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