禁煙生活は3年半続いているが、しばしば煙草を吸いたいという気持ちが沸き上がってくる。
しかし、その煙草を欲する気持ちは、何か食べ物を口に入れたいという気持ちとして認識していた。
近頃はその気持が食欲なのかそれとも喫煙欲なのか、しばし考えないと答えが出ないときがある。
脳にとってはどちらでもよいのだろうか。
ニコチンによって開発されたアセチルコリン受容体がその満たされない空間を埋めようとしてアセチルコリンを求め続けているのだろうか。
それにより得られる快感を求めて。
喫煙者だったころ、煙草を吸うと一時的に煙草を吸いたいという欲求から開放される。
一時的とはおよそ45分後には吸いたくなるということである。
禁煙者である現在は、45分間隔という短いサイクルではないが、何か食べ物を口に入れたいという欲求が湧いてくる。
空腹ではないはずなのに食べたくなる。
食事による快感を求めている。
このとき、食事は完全に煙草の置き換えなんだと、あらためて確信する。
喫煙の結果、人並み以上の快感を欲求し続けるからだになってしまった。
この快感を求める気持ち、つまり食欲であるが、禁煙をはじめたころのように対峙する必要がありそうだ。
食べたくなっても食べない。禁煙の時と同じくらい苦しいかもしれない。
しかし、このまま欲望に任せて食べる習慣を矯正しないと正しい自分に戻れない。
空腹を感じるまで食べない。これを徹底してみよう。
1ヶ月もすれば脳の変化を感じることができるかもしれない。